【コラム】オオムラサキ 29回目;2020-6月号 黒川飼育展示実験の紹介

兵庫丹波オオムラサキの会  会長 足立 隆昭
身近な自然とまちを考える会 会長 :牛山 巧
副会長 :石津容子

1.飼育展示実験

黒川キャンプ場入口の空き地(自治会所有地)を借りオオムラサキの飼育展示実験をしています。
6月8日(月)16時00分~16時30分撮影

飼育展示実験全景

6齢幼虫

前蛹  頭が下向き

蛹 2週間位で羽化するよ

蛹 3個体います。探してください。

オオムラサキは写真のように6齢・前蛹・蛹に成長しました。

 

2.今回は蛹になる過程を詳しく説明します。

前蛹の脱皮

前蛹になって1~2日後、節左右の気門に沿って白い線が入り頭部が割れ脱皮が始まります。脱皮した頭部の皮は腹側に寄せられお尻の方に引き寄せられ体全体の脱皮が進みます。(2齢から5齢までは脱皮の時、頭と体の部分は分かれます)

前蛹の脱皮

前蛹の脱皮の最終段階では付着器を脱皮の皮を通す必要があります。これはスーパー曲芸の技です。(付着器を取り外し脱皮の皮を潜り抜け付着器を再び葉の糸に固定させる技です)蛹部分をどんでん返しするほどの荒業です。
落ちてしまえば万事休す。

蛹化

無事脱皮して皮は地面に落とします。(体臭を削除)
まさに生きたエメラルドブローチです。
14分間のドラマです。

命がけの脱皮を終えた蛹は移動することができませんが成虫になって次の命をつなぐ大切な役割があります。必ず葉裏で葉の色や葉脈に同化して天敵に見つかり難くしています。
手で触れると天敵と感知しブルブルッと大きく動きます。
蛹の中は、約2週間、ものすごい変化をして美しくて逞しい成虫になります。

文責 足立 隆昭

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