【コラム】猪名川アラカルト第33回 水質階級Ⅲ級の指標生物:シマイシビルなどヒルのなかま

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

「ヒルは血を吸う、気持ちが悪いもの」だと思う人も多いと思います。日本には、約60種類のヒルが存在しているそうです。しかし、人の血を吸うものはチスイビルやヤマビルなどの一部で、ほとんどのヒルは貝や魚、ミミズなどの小動物の体液を吸って生活しています。

シマイシビルは、少し汚れた川や水路で、よく見かけるヒルです。体長は、40~45mmで、背面に2本の縦線があります。体は伸びたり縮んだり自由自在に運動しますが、血は吸いません。体に吸盤があり、石の表面などでは、吸盤を使ってはい回ります。水の中では体を波立つようにクネクネさせて泳ぎます。水草や落ち葉、石の裏などにへばりついて生活し、水底の石の上に卵嚢を産みます。肉食性で、昆虫の幼虫やミミズの体液を吸います。魚たちにとっては、大好物の蛋白源です。