【コラム】猪名川アラカルト第32回背泳ぎのマツモムシ〔松藻虫〕と平泳ぎのミズムシ〔水虫〕

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

背泳ぎのマツモムシのなかま:英語で“backswimmers”

体長は約13mmで、体は細長い楕円形、頭部は短く緑色がかっています。眼は大きく、暗褐色、触角は短く、鋭い口吻をもっています。針状の口吻を突き刺して消化液を送り溶かした肉汁を吸います。素手で捕まえると、刺されることがあり、ハチに刺されたような激しい痛みを伴います。これは口吻を突き刺して消化液が送り込まれているからです。
全国に分布し、池や沼、プールなどに生息します。腹面を上にして泳ぎ、前脚、中脚はやや短く、獲物を捕らえるために使われます。後脚は水中で背泳ぎするために発達しています。
水中では体表面に空気の層を保持するため、銀色に見えます。幼虫は、白い腹部が目立ち、翅はありません。「マツモなどの水草の生える所にすむ虫」という意味で名づけられました。