【コラム】地球温暖化のお話(26)話題を変えて

石津 顕

この辺でちょっと話題を変えて食べ物の話を。地球温暖化は食糧にも大きい影響が出ることはこれまでもいろいろお話ししてきました。ここで少し話題を変えて食べ物について。
温暖化による砂漠化、森林伐採などによって主食になっている穀物の生産は減ります。
さらに異常気象によっても穀物の収穫は減ります。また、温暖化とは別に、地球上の人口が増えて食糧不足は進みます。
一方では、開発途上国の文明が進むと食べ物が欧米化してくるため、今まで穀物を主食としていた人たちの動物性タンパク質の摂取(肉食)が増えます。
表は世界での1人が1年に食べる穀物と肉類を比較したものです。
先進国は開発途上国の4.5倍、アフリカの7倍以上の肉類を食べています。
肉を生産するためにどれくらいの穀物が必要か皆さんはご存じでしょうか。
鶏肉1 Kgを得るために4Kgの穀物、豚肉1 Kgを得るために7Kgの穀物、牛肉1 Kgを得るために11Kgの穀物が必要なんです。牛肉を生産するためには鶏肉の3倍近い穀物が必要になります。牛肉が高価になるのは当然です。
地球上で人口が増えて、主食になる穀物の消費が増えるだけでなく、食の欧米化によって肉類の消費が増える。肉類を生産するためにはたくさんの穀物が必要になる。という構図で穀物不足はどんどん進むのです。
さらに穀物不足が進む要因があります。このコラムの第18回で出てきたバイオ燃料。
地球温暖化が進むのは化石燃料をたくさん使うことによる温室効果ガスのCO2が増えるためと考えられており、再生可能エネルギーを使うことの重要なことをお話ししてきました。再生可能エネルギーの一つであり、化石燃料に代わると期待されるバイオ燃料。
バイオ燃料の一つであるバイオエタノールを作るのにトウモロコシなどの穀物が使われるのです。そのために穀物はさらに必要になり穀物不足は進むのです。図をみると穀物の消費量が生産量を上回ってきているのが判ります。
前にお話ししたダチョウ。ダチョウは餌に穀物が不要で、少量の草だけで育つ(人間との穀物の奪い合いがなく、飼料効率が良い)、牧草をたんぱく質に変えてくれる。肉1Kgを得るのに、牛の1/10以下の飼料でよいというのです。とてもすばらしいですね。

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