【コラム】猪名川アラカルト第26回 ブユ類:成虫は皮膚をかみ切る、本当に「痛い!」_幼虫は水質階級Ⅰ級の指標生物

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

ブユ(蚋)は、ハエのなかまの昆虫です。ヒトなどの哺乳類から吸血する害虫で、ブトまたはブヨとも呼ばれます。活動期間は3~10月で、特に夏の朝や夕方に活発に活動します。農山村の学校のプールや河原のキャンプ、川遊びなどの際に出くわし噛まれることがあります。スズメバチやアシナガバチなど、ハチのなかまは、巣を守るために捨て身の攻撃を仕掛けてきますが、ブユ類は生きるためにヒトなどの哺乳類から吸血します。キャンプ場での朝夕は特に注意が必要です。また、ブユ類やアブ類は湿気が大好きで、雨の日は特に注意が必要です。
幼虫は上流の河川や渓流などに多く生息しています。幼虫は体長約5mmで、腹の後方が太くなっており、岩の表面や水草に吸着し生活しています。
成虫は、約3~5mmで透明な羽をもち黒っぽく丸まった形をしています。天敵はトンボなどです。カやアブと同じくメスだけが吸血します。しかし、ブユ類は、ヒトの皮膚をかみ切って吸血するので、激痛がはしり、出血し赤い出血点や水ぶくれができることがあります。

ブユ類〔幼虫〕