【コラム】第 24 回 夏休 み 地域 の 体験活動 水辺 の 観察会 を 振 り 返 って

川西市域・ 猪名川 の 自然 と 生 きもの 「 人 ・ くらし ・ 自然 」
環境省環境 カウンセラ ー 牛尾 巧

私が猪名川との関わりをもつ契機となったのは、今から30年以上前のことです 。
当時 、 川西市 ・ 猪名川町中学校理科教育研究会10校約40名の理科の先生方で協同研究を進めていました 。
昭和63年度後半からの調査研究活動で 、研究テーマは 「 大切にしよう 私たちの川~猪名川~ 」、サブテーマは「 身近な自然 『 猪名川 』 流域の教材化をめざして 」 でした 。

❶全中学校の校庭の同種植物調査 〔 春の野草:7種 、 秋の野草:5種 〕
❷ 猪名川流域の植物分布調査 〔 3種 〕
❸ 猪名川の動物
❹ 猪名川の生態系 ・ 食物連鎖
❺ 猪名川の生い立ち 地質編
❻ 中学校全学年対象の環境意識調査
❼ 猪名川流域60地点の水生生物調査と生物学的水質判定 ・ 考察 ・ まとめ
❽ 自然と人間 「 水環境を考える 」学習について教材化につながる調査研究を進めてまいりました 。

活動成果をスライド・ ビデオ化にするとともに 、紀要 「 理科 ・ 協同研究のまとめ 」「 水環境学習テキスト資料 」「 設問形式水環境学習テキスト 」を作成しました 。
理科部会として 、平成4年度兵庫県中学校理科教育研究大会 、平成5年度全国研究大会で発表しました 。
その後 、流域の自然を教材化した理科授業や校外学習に弾みがつき 、国交省猪名川愛護セミナーへの参加や猪名川の環境体験学習の充実 ・ 拡がりにつながったと思います 。
当時の理科部会の先生方は 、現職を退かれた方が多いですが 、それぞれの立場で活躍されています 。
私は 、今後は猪名川の自然と生き物を 、子や孫 、次世代に伝えたいと思っています 。 同好会のメンバーとともに流域の方々の協力を得ながら努めてまいります 。
この取組以降「 猪名川は生きている 多くの生き物がすんでいる 」 ことを積極的に発信する契機となりました 。 都市河川の自然度の低いイメージを返上し 、豊かな自然と多種多様な生物の棲む猪名川であること 、流域に住む私たちの身体は 、猪名川の水でできていることを実感し 、子や孫 、次世代に伝え 、河川環境の保全に少しでも寄与できるよう活動を進めているところです 。
北摂山系と猪名川の多種多様な生物群が 、水質を保持し 、私たちの命 ・ 健康 ・ くらしを支えています 。
現在、学校 ・ 就学前教育 ・ 保育において 、 自然体験学習の重要性は強く認識されています 。 特に 、保育や生活科 ・ 理科 ・ 総合的な学習の時間において 、園庭や校庭 、公園 、身近な河川などは 、最良の自然体験学習の場です 。
地域ボランティアの方々が学校の授業支援やコミュニテーの観察会事業等に携わっておられることは 、子どもたちにとって大きな励みとなっています 。
子どもたちは自然が大好きです。 人は自然環境の中で生かされています 。 自然への畏敬の念 、 命の尊さ 、生き物の不思議さ 、感謝の心 、自然にめぐまれた郷土への思いを次世代に伝えていくことが 「 ふるさと思考 」 や 「 心の教育 」 を育む大きな柱となっています 。
教職に携わっていた者として、猪名川流域に住む者として 、猪名川と教育 ・ 体験学習との関わり ・ 経験の一端を述べさせていただきました 。