【コラム】地球温暖化のお話(16)
海藻と温暖化(1)

                                                             石津 顕

今回から海藻も温暖化と深い関係にある有用な植物であることを数回に分けてお話しします。
ワカメや、コンブ、モズク、ヒジキ、テングサなどの海藻は古くから日本の食卓で親しまれてきました。海藻には体の健康を保つ上で大切なはたらきをする食物繊維やミネラルが多く含まれ、エネルギー量や脂肪は少ないことはよくご存じですね。
海藻の細胞と細胞の間を埋めている海藻多糖類(フコイダン)と呼ばれるものは水に溶けてネバネバした粘性のある液体となり食物繊維として作用します。また、海藻にはマグネシウム、ヨウ素、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれます。

海藻は太陽光線の届きにくい海中で生息するため、光をよく吸収できるように陸上の植物にない独自の色素をもっています。ワカメには褐色の色素「フコキサンチン」が多く含まれ、フコキサンチンの作用で内臓脂肪が減少し、体重が5~10%減ることを、マウスを使った動物実験で確かめており、肥満対策の可能性もあるようです。

そんな食品としての特長のほかにたくさんの大事な働きが海藻にはあります。その一つに、海藻類は光合成によるCO2の吸収能力が非常に優れていることがあります。海藻類のCO2吸収効果を熱帯雨林と比べた結果、ホンダワラやワカメは約2倍以上のCO2吸収効果があり、中でもコンブは地球上の光合成をする生物の内、最も高い能力を持っています。

画像;https://www.yomiuri.co.jp/science より

 光合成に必要な太陽の光が届く深さ70~80mぐらい迄ですが、地球の酸素の3分の2は上図のブルーカーボンと言われる浅いところに住む植物プランクトンや海藻による光合成で作られています。
森林より海藻の方がたくさん酸素を作っているのですね。海藻の大事さがよく判ります。

画像;http://ngojwg.org/seaforest.htmlより

 
 

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海藻と温暖化(1)
” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 匿名希望 より:

    海藻類が二酸化炭素を吸収できる力がすごいなんて、知りませんでした。おもしろいですね。

  2. ホークスファン より:

    地球上の酸素の2/3を海藻類が供給しているのはすごいことですね。藻類は太古の昔から変わらない姿で私たち人類の生活を支え続けており、藻類こそ植物の祖先です。
    Co2を吸収して、太陽光を利用した光合成で成長し、その時に生物に必須の酸素を出してくれるのです。成長した藻は多くの方面で利用されるのですから、本当にすばらしいですね。

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