【コラム】猪名川アラカルト第20回 水中のダンゴムシ! 水質階級Ⅲ級のミズムシ〔ミズムシ科〕

川西市域・猪名川の自然と生きもの「人・くらし・自然」
環境省 環境カウンセラー 牛尾 巧

体長約10mm、割合汚れた川や池にすんでいます。止水域や流れが緩やかで水底に沈んだ落ち葉がある場所なら、川の上流でも下流でもミズムシを発見できます。富栄養化が進んだ汚れた水域では大量繁殖することがあります。雄は雌よりも大きく、雌を抱え込むようにして守り、雌は卵をワラジムシのように腹部で保護します。
藻類などを食べるおとなしい虫で、落ち葉などを食べているところは、陸上のオカダンゴムシやワラジムシ、フナムシと似ていますが、ミズムシは淡水で生息します。分類上もワラジムシ目(等脚目)ミズムシ科で、同じグループに属しています。歩脚は7対〔14本〕で、ダンゴムシ・ワラジムシ・フナムシも歩脚は7対〔14本〕です。
富栄養化したきたない水に生きる生き物、甲殻類のミズムシですが、きたない水の中、厳しい環境の中でも生きていけるのは「生命力の旺盛なすごい生物」とも言えます。
食物連鎖の一環で捉えますと、ミズムシが食べた物はミズムシの身体となり、その分、水中の枯れ葉など生物遺体が減少します。ミズムシが魚などに食べられることで、他の生き物へと命を繋ぐことになります。
水生昆虫のミズムシ、気になる足の裏の水虫〔白癬菌〕とも全く関係ありません。