【コラム】オオムラサキ 13回目;12月号

 兵庫丹波オオムラサキの会
会長 足立 隆昭

茶褐色化した4齢幼虫はエノキの株元に降り本格的に越冬の準備時期です。
最適の生息環境(特に湿度・温度)を選んで株元1m以内で越冬するようです。

先月の10の問題を説明します。

問1の答

(国蝶)です。1957年日本昆虫学会によって定められました。

問2の答

(準絶滅危惧種)に指定されています。
準絶滅危惧種:「現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧種」に移行する可能性のある種」とされている。 区分として絶滅・絶滅危惧種・準絶滅危惧種・情報不足に法律で定められています。

問3の答

幼虫がエノキの(葉)を食べ、成虫はクヌギなどの(樹液)を吸います。

問4の答

(4齢幼虫)です。春早々からエノキの葉を十分に食べ大きな体をつくるための戦略のようです。

問5の答

(蛹:さなぎ)です。蛹をつくる昆虫を完全変態、つくらない昆虫を不完全変態と云います。

問6の答

(成虫)です。
オスが約1週間早く羽化します。

問7の答

(エノキ)です。チョウは孵化した幼虫がすぐ食べられるものに産卵することに特化し進化しました。
これを狭食性・単食性と云います。

問8の答

(脱皮)する、です。

問9の答

(外骨格)と云います。
問8と問9は下記に一緒に説明します。
幼虫や蛹の皮膚は、体の外形を保つとともに乾燥を防ぐ機能をもつ硬いクチクラ層と表皮からなり、
成長するために硬いクチクラ(外骨格)を脱ぎ(脱皮して)新しいクチクラを分泌して齢を進め成長します。
内骨格を持つ脊椎動物と対比して外骨格と云います。

問10の答

(構造色)です。
自然界の色は色素色と構造色に大別されます。
色素色は色素による発色で、構造色は波長以下の微細構造が生む光路差による光学現象による発色です。
構造色は視点位置や照明条件により見え方が変化します。オオムラサキ・モルフォチョウ・タマムシ・ハト・クジャク・CD・シャボン玉などがあります。

 

参考文献

:チョウの生物学:東京大学出版
:奈良先端科学技術大学 情報科学研究科 佐伯昌彦氏修士論文
:環境省HP

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