【コラム】地球温暖化のお話(4)広い地球で起こっている温暖化

石津 顕

温暖化ではいろんな現象が起こると言われており、下の図に、地球上で温暖化によって発生する多くの現象がまとめて描かれています。このコラムではこれらの現象について、少しずつ取り上げて判りやすくお話ししていきます。

今回はその中でも代表的な海面の上昇についてお話しします。

温暖化で南極や北極の氷河が融けると海面はかなり上昇すると、皆さんはきっと思われるでしょうね。
でもそれは少し違うのです。コップの水に浮かんだ氷が融けた時に水面は上がるでしょうか?

上がらないと気付かれたと思います。これと同じで、南極や北極の海に浮かんだ氷河が融けても海面は上がりません。(アルキメデスの原理を思い出して下さいね)
しかしチベットやアルプスなどの山の氷河が融けると海面は上がります。

 

もう一つ、海面が上昇する大きい理由があります。それは温暖化によって海水が膨張することで、この方が上昇は大きいのです。
山の氷河が融けること、海水が膨張すること、この二つが温暖化で海面が上昇する主な理由です。 海面上昇量の予測については、各国の専門家で構成された「気候変動に関する政府間パネル」 (略してIPCC)が、予測値を出しています。
それによると2012年の予測では21世紀末までの海面上昇量は、28cm~98cmとなっており、最悪1mもの水位上昇が予想されています。
日本で海抜1m以下の場所は面積で国土の0.6%、そこに住んでいる人口は2.5%で、約320万人になるとの試算があります。京都府の人口が260万人ですから、それ以上の人たちが水没してしまいます。さらに東京、大阪などの大都会のかなりの都市機能が水没して、国の存亡にかかわり、これは大変です。

(上記の図中注:RCP(Representative Concentration Pathways)という予測シナリオ)
(参考:ブログhttps://yahuhichi.com/archives/4005.html)